静岡県藤枝東高校サッカー部をサポートする事を目的とした『捲土重来Project』が立ち上げられ、食の学び舎くるみでは栄養管理面でサポートさせていただいています。
目的
- 選手ひとりひとりが「自己管理能力」を高め、日本一になるためのトレーニングに耐え得る土台である「心と体」を作るための食事学を学び、実践する。
- 試合で、最大限にパフォーマンスを発揮するために、自分をコントロールする力を養い、学業との両立、自立に向けてサポートをする。
藤枝東高校サッカー部 食トレプロジェクト スキーム図
<スポーツ栄養マネジメントの効果>
成長期のアスリートである選手に、必要な栄養素(エネルギー量、たんぱく質、ビタミン、ミネラル等)を伝え、必要量や摂取タイミングを指導、実施していくことで、疲労回復、スタミナアップ、筋肉疲労、足のつり、貧血改善などに効果が期待できます。トレーニングを活かし勝利に導くからだづくりに大いに役立ちます。
☆サッカー部関係者との連携し、選手のパフォーマンスアップにつなげます。
<実施方法>
- 監督の方針に基づき、選手ひとりひとりの体調管理と栄養指導を継続的に行います。
- 選手の生活環境や、ポジション、性格など考慮して「自発的に」食で体を整えるチカラを身につけます。
「自分の身体と対話する」~何のために、いつ何を食べるか~
①:【トレーニング食後の夕食サポートと栄養指導】2018年10月から開始
…個人の自己管理能力を高めるための体調管理方法を指導(体組成測定、血液検査等)
※火・水・木にグループを分けて実施する。
※月に3回(将来的に週1回)、トレーニング後に、くるみキッチンプラスにて、不足しがちな内容を重点的に構成した夕食を一斉にとり、「日頃のトレーニングを無駄にしないカラダを作る」調整をしていく。
目標確認…チーム目標の共有と、個人目標の明確化をします。
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アセスメント(現状把握)…個人カルテを作成していく。アンケート、体組成(体重、体脂肪、筋肉量等)アスリート用の血液検査(年数回:栄養状態、貧血の有無、筋肉疲労の度合などが明確にわかります)を実施。簡易貧血測定器(医療行為なし)を活用して、日常の貧血管理を実施します。
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課題の抽出…チームの課題、個人の課題を明確にし、改善のために何が必要か考えます。
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行動目標の設定…課題を改善するために何が必要か、どう取り組むかを具体的に決めます。選手とコミュニケーションをとり、体調、ケガ、疲労度合いを聞き取り、必要な対応をします。
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実施・フィードバック…集団指導、個人指導をしながら食事提供日に定期的な支援をしていきます。
※栄養教育(集団・個人)の中で、サプリメント、プロテインの指導、水分補給の指導、ドーピング指導なども随時入れていきます。
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指導者・保護者と連携共有
②:【寮生への平日の昼食提供】2019年4月開始しました。
…仕出し給食会社「㈱給食のあかね」と連携し、勝つカラダづくりのための「アスリート弁当」
の提供と監修しました。
食トレプロジェクトの1日の流れ
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授業終了後、練習開始
授業終了後に、部活動にて練習がはじまります。
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くるみキッチンプラスに移動
部活動終了後に、くるみキッチンプラスへ学生が各自向かいます。(自転車にて約10分程)
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体組成測定
くるみキッチンプラスへ到着後、食事を開始しながら、2ヶ月に1度、体組成測定を行います。
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体組成測定
食事終了後に片付けし「スポーツ栄養講座」を開始します。
講座内容
- 今日のメニューの説明
- このメニューである理由
- 食材に含まれる栄養素とその役割
- 疲労回復、貧血予防、スタミナアアップ、連戦の時の食事方法、サプリメントやプロテイン、アミノ酸の使い方など
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全体終了
終了後、個人的に質問したり、簡易ヘモグロビン値測定を各自行う。